絆って、年月が作るものなのかもしれないね

ドクターX第7シリーズが完走し早数ヶ月。毎度わくわくしたし、毎日感情かき乱されてました。でもこの話を母親にしていたら「そんなにハマれるものがあるって素敵ね」って言われたので、これでよかったんだと思います。感想のような何かを認めていたのですが、出し損ねていたので今出します(雑)。

さて、皆さんは城之内博美役を演じられている内田有紀さんと監督の田村直己さんの対談をご覧になられましたか?

 

前編→ https://thetv.jp/news/detail/1061759/amp/

後編→ https://thetv.jp/news/detail/1062730/

 

私、そこですごい印象に残ってることがあって。

「みなさんからの応援の声は届いています」

そうなんだ〜〜!って思って。だから超私的なんですけどブログ書こうと思いました。(応援なのか?) 個人的第7シリーズベスト3とか発表しよう思ったんですが、長すぎて無理!

単刀直入に言います。8話、最高すぎやしないか???

(といいながら、八神さつきの死が辛すぎて1週間くらい立ち直りに時間を要しました。心臓に悪い)

 

  • 今までと違う博美回な話

今までの所謂"博美回"って、後半戦の1発目第6話に来ることが多くて、未知子との小競り合いをオペの場で仲直りして絆を再確認......みたいなものが多かったと思うんです。大体喧嘩の理由が食べ物だし。

こんな仲良さそうなのにこのあと喧嘩する

そして大抵博美が未知子ほど腕に自信がなくて、その自信のなさから反発して......みたいな。だけど昨年のドクターYで

「でも城之内先生は失敗しないよ、何があっても」

とか言っちゃったから、今までどおりの喧嘩なんて無理じゃない?って思ってたんです(そうですか)。そしたら最終コーナー差し掛かった8話に出てきてびっくりした。

しかも喧嘩らしい喧嘩ではなく、すれ違いって言葉が似合いそうな感じ。ああやり方は違えど、こういう風に普段から患者に対して二人とも真摯に向き合ってるんだな......と思ってグッときました。

 

  • 未知子と博美が似てる話

患者の八神さつきが未知子に「ほんと、博美と似てる」っていう場面、めちゃくちゃわかる〜〜〜!って言って拍手しちゃった。

一匹狼と母親、外科医と麻酔科、ショートヘアとロングヘア(そこ?)って感じで二人は対極の位置に置かれると思ってたんです。

でも、患者を救いたいっていう信念とか、肉が好きなことや、一度言ったら譲らない頑固さとか、似てるなあってぼんやり思うこともあって。それを博美の親友であるさつきが「似てる」と称するところがありがて〜〜〜となりました。

あと、未知子が博美のこと「あいつめちゃくちゃ負けず嫌いなのに!」って言ってたのもよかったですよね。あ、知ってるんだってなりました。

未知子って博美の前だと子どもみたいな顔するけど、こういう時になんか3歳年上って感じがしてすごい好き。

 

  • 未知子の呼び方の話

そう、まさにこの時。「大門未知子は城之内博美のことをなんと呼ぶのか?」という永遠の議題に(違います)、ついに決着がつきましたね。

公式の場:城之内先生(例外4期11話)

独り言:城之内

三者に言う時:あいつ

本人に言う時:あんた

バリエーション多すぎてウケちゃった。

博美はずっと「大門さん!」って呼んでるし舞はずっと「未知子!」って呼ぶのに何故か下の名前で呼べない未知子さん......なんじゃそりゃ...... 個人的にはさつきと話す時に「あいつ」って言ってるのがなんか雰囲気に合ってて好きでした。言葉遣いがバカ悪い!(cv.最終話の博美さん)

 

  • 博美の性格の話

博美さんって、初めこそ組織の中でちょっと浮いてるけど、組織の人としてしか振る舞えない、アンビバレンスな思いを抱えた人だなって思ってて。

だけど、回を追うごとに第2シリーズでは「私はおりてないよ、麻酔科医として」って言ってみたり、第6シーズンでは「まだ終わりじゃない」って未知子を鼓舞していたり、未知子と一緒で結構熱い思いを持ってるタイプの人で。

私これ、未知子に出会ったから感化されて変わったんだと思ってたんですが、違いました。

「その時、学校と一番戦ってくれたのが博美だった。卒業できたのも博美のおかげ」

城之内先生、もしかして高校生の時から自分の正義のために戦っちゃうタイプだった............?それは好きだなあ............

制服!?ってなった。あと瀬戸朝香さんのヲタク始めた

むしろ、大人になって抑え込んでたこういう正義のために突っ走る強さを、フリーランスになって思う存分発揮できるようになったのかなって思いました。神原名医紹介所、本当にありがとうね............。

 

  • 3歳年上の未知子の話

先ほども少し触れましたが、未知子と博美って中の人は同い年だけど、未知子の方が三つ年上なんですよね。だけど未知子はオペ以外はダメダメで、なんなら

「城之内は切らせてくれないし!」

とか言ってるし、めちゃくちゃ博美の子どもか?みたいなところも多くて。 だから博美が未知子のことを保護してあげてるのかなー......なんて思ってたんですが............

未知子が病室に行って、そのあと屋上に行くシーン。病室では憔悴しきった背中だったのに、屋上に来たらぴょんって手すりに飛び乗って、

少し笑って博美にさつきからのことづけを伝えるんですよね。

それで、泣きそうになると絶対顔を背けて......

これ、第4シリーズとか第5シリーズの最終回でも、未知子ってあんまり博美に泣いてる姿見せないな〜って思っていたんですよね(そうですか)。

何がトリガーだったのか私には知る由もないですが、博美には絶対弱いところを見せずにいようとする未知子はやっばり年上なんだなって。だから博美も思う存分あの瞬間泣けたんだろうな〜〜と思いました。

絶妙な距離感で二人で同じ空を見つめ続けるってのが"10年で培ったひろみちこ"(これは内田さんが仰ってました)なんですね......って言いました。ていうか屋上にいる二人は初めて別の方向を向いていたのに、

今じゃ同じ方向をみつめるようになったの、すごく10年。1シーズンじゃ作れない世界観。

さらにいえば、さつきも博美と同い年だけど、高校時代は未知子みたいな存在だったのかなとも考えてました。高校時代、正義のために暴走する博美に「もういいよ」って少し大人な立場から言えたのはさつきだったんだろうなって。さつきの「博美、もういいよ」、言い慣れてて泣いちゃった。

 

  • 1話と8話を踏まえた最終回の話

いや、8話の話じゃないのかよ

最終回もすごい好きだったんですよ............1話のラッサ熱を心底心配していた博美、だから同じ轍を踏みたくない・踏ませたくない感情が大爆発したシーンはグッときました。戦友だもんね。でも何故かそこで「ハッチのこと好きなんでしょ」って言っちゃうのが可愛かったです。

顔、怖いよ、、、

そして大親友のためなら捨て身でなんでもできる博美の姿は、8話があったからよりリアルに感じました。博美の頑固で正義感の強いところが8話で描かれてたから、10話がより心に迫ってくるように感じました。

抗体薬無理やり奪う博美、あんなに拒んでたのにオペ室入った瞬間目合わせて「行くよ」っていう未知子。戦友すぎてめちゃくちゃかっこよかったです。ふたりはプリキュアかと思いました。

 

  • 「最高の相棒であり最高の親友」な話

そう、戦友なんだよね!色んな恋愛が今大盛況だけど、未知子さんと博美さんはそんなの関係なく、ずっとずっと戦友でありバディであってほしいなと思います。

7期は総じて、「この二人をなんて形容すればいいのかわかんないけど、仲良しならそれが一番だよね!」って思える瞬間がたくさんあって、それが私の中ですごいしっくりきました。 恋はなくても愛はあるって言うか、その愛がなんなのかわかんないけど.......わかんないけど、とにかく仲良しでいてくれればそれでいいんだろうなって。

「最高の相棒であり最高の親友」だから、例えば蜂須賀と未知子が恋仲に!?とかなっていたとしてもずっと二人でオペ室に立っていて、紹介所に居てくれるような気がするのです。

喧嘩してもオペ室入ったら仲直りして、どんな患者にも同じ志で向き合って、紹介所に戻ったら晶さんと舞ちゃんと焼肉つっついてくれたらそれでいい。ラブロマンスなんていらない!!!笑

10年前、未知子は「失敗できない危機感だけが私の武器」って言っていたけれど、「信頼できる人への愛」「逃げないでいてくれる人がいること」とかも身につけたのかな。そしてそれは博美に出会って得たことだと思うし、だから7期では正子ちゃんのことを無意識に庇えたし、研修医の3人にとっては初めからカリスマ的存在になり得たんだと思います。

 

そんなこんなで7期、本当にお疲れ様でした、ありがとうございましたの気持ちでいっぱいです。いや、ここまで書いても見られたくはないんですけど(キモいので)、なんか、このドラマにハマってよかったな〜!って心底思いました。

本当は全話書きたい! 5話の那須田灯とのやりとりとかは、それこそこの10年で変わった未知子を裏付けるものだったし、大間正子を必死で庇い最後は灯・正子・博美とコテンパンにやっつけるシーンはプリキュアでした(違う)。

あとね!6話の原先生と加地先生の物語もすごくよかった。二人も10年以上の仲があるのに、ガッツリ二人の絆を描いてるシーンはあまりなかった気がして新鮮でした。そうだよねその2人も大切な戦友だよね。ここまでくるともはやドクターXって一匹狼の外科医の話ではなく、医者たちの群像劇なのでは……?と錯覚してしまいます(しない)。

そして何より、米倉涼子さんはじめとするキャスト・制作の皆さんが「まだまだ続けたい」「楽しかった」「ドクターXが好きだ」と仰っていたことが嬉しかったです。心無い言葉もあるかと思いますが、とにかく作り手の方がずっと楽しんだままでいてくれれば、あわよくば長く長くその気持ちのまま続いてくれればいいな〜とただのファンとしては切に願っています。

 

またいつか、会えますように!